2007/7/10, 3:44 by Gen
Economistの都市レポートを紹介してきたわけですが、そこには何かが欠けている、と強く感じた。わたしたちが都市に一番期待しているものが欠けていた。そう、物語が。いや、正しくは、妄想が。この世の中を語る(=因果関係の説明を占有せんとする)とき、つねに2つの力がせめぎ合っている、とわたしは思う。
一方には、公正さへと世界を開く語りがある。学問やジャーナリズムは「正しさ」にこだわり、世界をよりフェアなものにしようと企んでいる。だが、それだけでは、物足りない。何かが満たされない。世界はもう一つの語りを必要としている。妄想の深みへと世界をいざなう語りを。エロスの身体を剥き出しにする語りを。トンデモと科学の区別が意味を失う地平にて。正しさや公正さなんて糞食らえ。小説でもアートでも、フロイト的な精神世界でも良い。志賀直哉ではなく三島由紀夫が、カントではなくニーチェが、そしてルーベンスではなく岡本太郎が必要とされるとき、都市はもうひとつの姿をあらわす。わたしたちは東京を奔放に語る、中沢新一を必要としている。

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2007/7/9, 23:42 by Gen
都市化する世界part.1、part.2の続き(これが最後)。経済、政治、文化の側面、そして変動のダイナミズム。抄訳・意訳満載のため、正確性を求める場合はEconomistの原文を。下線部は訳者がintriguingだと感じたところ。

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2007/7/8, 22:14 by Gen
都市化する世界part.1のつづき。今回のレポートの副題は、「人々は都市の不潔さを地方の絶望よりは好む」。下線部は訳者がstrikingだと感じたところ。
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2007/7/8, 21:32 by Gen
少し古いのだが、Economist誌May5th号に、都市化する世界についての17ページの特集レポート(”The world goes to town”)が載っていた。忘れないように、その中からimpressingなデータと記述を抜き出しておきます。微妙に突っ込みどころもある記事ですが。長くなってしまったので、数回に分けて載せます。現代の世界における「都市」の問題を考えたい人にとっては面白いはず。意訳・抄訳中心なので、詳細については原文を。
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