安倍首相、辞任

2007/9/12, 16:47 by Gen

 ソース。このタイミングで辞任するのは、たしかに無責任。だが、これ以上安倍の「人格」を嘲笑したところで、何も生み出さないことに注意したい。(もっとも、安倍首相は精神的に破綻する限界を迎えていたんじゃないかという気はする)。

 安倍が退陣したからといって、安倍が推進してきた政策すべてがダメだったということにはならない。たとえば憲法改正の問題はどうだろう。たとえば道州制の問題はどうだろう。それぞれのトピックを、今後どうすべきなのか、プレーンに考える必要がある。(安倍の人格的稚拙さが与えるネガティブな印象からいったん離れて、政策の方向性を議論する必要がある)

  はてブにも書いたけど、安倍の「人格の」愚かさを嘲笑するような論評はおしなべてつまらんし、読むに値しない。安部を嘲ることによって、みんなカタルシスを得たいのだろうけど。安倍の「政策の」良かった点、悪かった点を、フェアに吟味するような論評が早く読みたい。何を引き継ぎ、何を変えるべきなのか。その点を深く考察している論考を追いかけていきたいし、折にふれて紹介したいと思う。自分でも時間があれば書きます。

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2 Responses

  1. leChampことはたけ Says:

    安倍政権というか、さいきんちょっと政治にも興味が出てきたのでいろいろ注目してます。私のブログにもすでに書きましたが、13日の朝日新聞はとてもいい紙面作りだと思います。読みやすいし、中身は個人によって好き嫌いあるかもしれんけど、検証しようという観点が感じられて。記者がそれぞれもう書きたくて仕方なかったのかも(笑)
    ただ、Genと私の決定的な考え方の差は、その片鱗は株の話でも少し現れたように感じたけど、私が組織のトップの人格だとかそういうたぐいのものに重きを置くのに対し、Genはテクニカルあるいはシステムの部分を重視するように感じますね。
    政治も企業も、組織=システムとはいえ、人間が動かすのであるから、人格や器量というものを私はけっこう重視しています。結局のところ、政策などに対する見方と、人格などに対する見方のバランスが重要なんだとは思うけど。
    安倍政権の失敗は、どう見ても人格に係るので、各紙が人格のほうに偏るのも分かる気がするなぁ…。

  2. Gen Says:

    はたけちゃん、コメントどうもありがとう。

    13日の朝日新聞、まだチェックしてないけれども読んでみます。記者のうずうず、はたけちゃん自身もいつも抱えながら仕事してるんだなぁ、と伝わってきた。笑

    >政治も企業も、組織=システムとはいえ、人間が動かすのであるから、人格や器量というものを私はけっこう重視しています。結局のところ、政策などに対する見方と、人格などに対する見方のバランスが重要なんだとは思うけど。

    たしかにその通りだと思います。はたけちゃんは、記者として、泥臭く人間に関わる中で社会を見つめているから、特にそう感じるんだと思う。自分は、政治家の生の姿を見ることはできないし、思弁というかテクストを通して社会を見がちなので、どうしてもシステム的思考になってしまいます。(書物は理論=システムを扱うものが大半だから)

    政治に関して言えば、人格評価が世論を一番大きく動かす要素であることは間違いないと思う。論理とデータにもとづいてある事象を評価し、その上で妥当性を判断する態度って、人間にとってナチュラルではない。人として何となく好き、何となく嫌い、という判断が先行して、それに沿ったデータや情報を収集・摂取する(自分の好き嫌いに沿わない情報は記憶から消えてしまう)のが人間の自然的態度だと思います。そしてそれは悪いことではないと思う。

    たしかに、安倍ちゃん辞任に関しては、人格的にネガティブな部分が多すぎた、というのが一番の原因ですよね。でも、このbloombergの記事が指摘しているように、経済的な理由もかなり大きかったのではないかな、という気がしています。http://blogs.yahoo.co.jp/mikeexpo2000/16477577.html

     安倍首相が12日、辞意を表明するやいなや、評論家らはさまざまな辞任の理由を並べ立て始めた。外交手腕の弱さ、スキャンダル、閣僚の失言、何でもありだ。だが、安倍首相の破滅のもとは経済に尽きるだろう。(中略)

     5年間、「日本株式会社」の改革に取り組んだ後、2006年9月に小泉氏は改革の継続を安倍氏へと託した。だが安倍首相にとって最大の過ちは、日本の景気回復を当然と考えたことだ。(中略)

     安倍首相は、改革論者の起用を避けた。マスコミは政治資金問題などによる閣僚の辞任ばかりを取り上げたが、本当の問題は、戦後最も長期にわたる景気回復期において家計が疎外感を募らせたことだ。

     率直に言えば、「住民税なんでこんなに増えてるんだよ!医療費なんでこんなにかかるんだよ!それなのに年金問題だと?ふざけるな!改革のための痛みなら我慢できるけど、痛みだけ残ってぜんぜん改革してへんやんけ!」

    と、構造改革に伴う痛みが必要な理由をきちんと説明できず、なおかつ政府が金銭的にきちんとしていないという印象を与えるような数々のスキャンダルが噴出した点が痛かったのかな、と。「民だけ苦しんでいる、格差が広がっている!」的な。思えば安部ちゃん、経済には全く関心がなかったですよね…

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