科学と学問と真理

2006/2/14, 20:58 by Gen

 たまには大げさなタイトルを冠して。科学は普遍的(不変的)な「真理」を明らかにするのか。これには膨大な研究があるから省略するが(初歩的なところでは理論負荷性の話とか)、科学は、どうやら「真理」という客観的実在を明らかにするものではなさそうだ。では、学問は「真理」を明らかにするのか。これもどうやらそうではなさそうだ。たとえば社会科学では、研究者自らが研究対象に組み込まれてしまっているのだから。 では、学問における「真理」とは何か。うちの盛山大先生いわく、「真理」とは経験的実在ではなく、理念的実在である。学問とは、「真理」という理念につかえる営みの共同体空間である。「科学」とは、(「真理」という理念につかえる)規範的なものであり、事実的なものではない。逆に言えば、「真理」という理念を放棄したとき、科学をはじめとして、あらゆる学問的言説が意味を失ってしまう。

 これはどうやらスッキリしている解決方法。「真理」とは経験的・客観的な実在ではなく、学問(科学)という共同体を支える唯一の規範なのだ。「真理」という価値を探求することを通じて、さまざまな研究が有機的に結びつき、ひとつの共同体――アカデミックな共同体――が成立する。

 事実(~である)と規範(~すべし)は区別しなければならないと、M=Weberも言っている。ところが、この2つを区別しろという命令そのものが、規範的なのである。<事実/規範>という区分が規範的なもののなかで統合されてしまっているのだ。「真理」とは、科学を支える前提条件なのである。うーむ。これに反論したいが、ロジックが見つからない。。

Tags 社会(学), 科学/認知/進化/環境/身体 | | 2,952 Views | add to hatena hatena.comment 0 user add to del.icio.us 0 user add to livedoor.clip 0 user |  http://blog.genxx.com/wp-trackback.php?p=150
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