断章いくつか

2005/5/22, 15:45 by Gen

17:41:53

 若い頃は、落ち込んでいるとそれがずっと一生続くと思いがちだけど、気分は変わるし、自分を外側から見たら違うこともあって、そういう認識は大事な力になります。役に立たないと言われる文学もそういうものですね。人が文学をなぜ読むかと言えば、生きる力を身に付けている。文学的な知恵を身に付けていたらリストラされても死なないですよ。あらゆる知恵の中で一番身に付けにくいのは、何が起こるかわからない、自分の思い通りにならない人生の中で生き延びていく知恵。本当の知恵はいい文学作品として伝わるものだと思います。(茂木健一郎

15:44:42
 ジャン・ルノワールが1937年に撮った映画、『大いなる幻影』より()。ドイツ軍に捕虜として捕まったフランス軍将校二人が、ドイツからの脱走を企てスイスとの国境にさしかかった場面。雪の積もったアルプスの山並みをゆっくりとキャメラが捉え、そのまま二人へと落ちる。二人は会話する。

「向こうはたしかにスイスか?」
「そうとも」
「同じ景色だ」
「国境なんて人間の作ったものさ。自然は関係ない」
「何もかも終わるといい。エルザのところへ行く」
「愛してるか」
「そう思う」
「もし国へ帰れたら、君は飛行隊 俺は歩兵隊。また戦争だ」
「もう戦争はやめてほしいぜ。これを最後にな」
「君の幻影さ」 

Tags 思想/哲学/言語(学) | | 1,919 Views | add to hatena hatena.comment 0 user add to del.icio.us 0 user add to livedoor.clip 0 user |  http://blog.genxx.com/wp-trackback.php?p=109
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