全体性と個別性の戦いがドラマを生む

2007/2/28, 19:38 by Gen

 久々に映画の話を。そういえば、この前DVDで『ナイロビの蜂』(あらすじはリンク先参照)を観た。鋭いカメラワークと(”L.A. confidential”に似た)味わい深いサスペンスの物語筋が印象的な、快作だった。比較的おすすめ。76点。もちろん、映画なので、ドラマティックな物語を展開する必要がある。そこでこの映画の脚本家は、おなじみの「ある仕掛け」を施した。

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写映

2006/12/19, 23:11 by Gen

 物語的思考モードを刺激する最たるものの一つに写真がありますが、これは刺さりますね。痛みとともに奇妙な懐かしさが。そしてこれは気が遠くなるほど広大なる世界のごく一部だということも。

TIME: 2002 Year in Pictures
TIME Magazine: The Year In Pictures 2003
TIME: Year In Pictures 2004
TIME: The Best Photos of the Year 2005
TIME: The Best Photos of the Year 2006

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アートはショッキングなものであるべきか

2006/12/18, 21:28 by Gen

 「アートの本質的特徴とは‥そうだね、アートとはショッキングなものでなければならない」と、Oxfordの教授が面接で語ったことに対して、一抹の反感を抱いたという友人Aに対してのレス。きちんと文章化してみます。この前語った内容と一部重複してるかもれないけれども、それはご容赦を。灰色の部分は面倒くさかったら読み飛ばしてくださいまし。

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美が善を代用する

2006/11/25, 21:02 by Gen

 久しぶりに書いてみます‥。九鬼周造『「いき」の構造』を読んでいて改めて思った。安倍晋三のワンフレーズ、「美しい国、日本」って、美が善を代用するという日本の伝統的な価値観に根ざしたものだったんあだなぁ、と。西洋キリスト社会のような超越的道徳価値規準に揉まれてこなかった日本社会では、規範の拘束力を、美しさ/「粋」/わびさびといった美的基準に求めてきた。 善いか悪いかではなく、美しいか醜いか、粋か野暮か、洗練されているか否かが、他者に評価を下す際の倫理的基準となってきた。その延長線上に、現代の、「イケてる」という言葉が成立しているのだろう。「イケてる」という感覚は、「美しい」「粋だねぇ」の現代版にほかならない。何世代か後の日本では、至極真面目に「イケてる国、日本」というフレーズが囁かれているかもしれない。

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Arvo Partの『アルボス<樹>』

2006/7/27, 14:52 by Gen

 07:19:32

 ”私の音楽は白光に例えることができる。あらゆる色を含んでいるが、その色はプリズムを通したときにのみ現れる。私の音楽におけるプリズムとは、聴く人の精神に他ならない”(Arvo Part

07:06:15

 ”祈りのかたちで書くこと” (フランツ・カフカ)

06:35:41

 「距離とは心の美である」。こう書いたシモーヌ・ヴェイユは、またこうも言うことができた、「心の治療に薬を選ぶことはできない。それはひとつしかない。そのたったひとつの薬とは、単調さに耐えうるということである。そしてそれは永遠の反映、すなわち美なのである」。

 謙譲なくしてはだれもこの美にあずかることはできない。アルヴォ・ペルトは謙譲を人間のいちばん深い力とみなしている。彼が、反抗するもの、また革命家を「無力」と呼んだのにも理由がないわけではない。――彼らはじっとしていることができず、動きまわらずにいられず、敵と見なすひとびとを迫害し、その結果彼らは少しでも敵だと思ったものすべてを相手にせざるをえなくなる。それは政治上の革命家にあてはまるだけではない。

 「音楽によるいかなる過剰なドラマ化も、究極には一種の革命となる。もしそうならそれは――あらゆる革命と同じように――無力の表明以外のなにものでもなかろう。受難を主題とする作品に接すると、なによりもまず謙譲の精神にわたしの心は打たれる‥」(アルヴォ・ペルト『ヨハネ受難曲のためのノート』)。美は、ゲーテが言ったように、不安の娘なだけではない、それ以上に謙譲の娘でもある。

 ソ連に生まれたArvo Partの『アルボス<樹>』ライナーノーツより引用。自分がキリスト教を考えるとき、どうしてもその機能(宗教は社会のなかでどのような役割を果たしているのか)から考えてしまうが、アルヴォ・ペルトの音を聴くと、ふと、かすかではあるが、キリスト教世界観の一端が垣間見える気がする。人間の無力、そしてその無力は謙譲を引き出し、謙譲は美と永遠につながる、ということが。

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